この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第5章 5 晶鈴の日常
 石を片付けていると、春衣が戻ってきた。晶鈴よりも一つ若い彼女は、尊敬のまなざしを向ける。

「晶鈴さまのように何か才があれば、結婚で夫選びに困ることはないんでしょうね」
「そう? どうして?」
「夫がいなくても生活ができるからですよ」
「うーん。確かにそうだけど、だれかと一緒のほうがいいと思うわよ?」
「そうですか? わたしの母は、父が酒にだらしない人でしたから苦労の連続でしたよ。母に生活の糧を得る手段があればよかったのですが」

 春衣は母が夫の経済に頼るしかできない生き方を見てきたので、宮廷で下女という職を求めてきた。

「晶鈴さまなら、殿方に勝るとも劣らない出世が見込めますしね」
「さあ。このまま助手かもよ」

 この王朝を開いた武王によって、男女問わず才を優遇される時代となっている。女の身であっても高官を望むこともできるのだった。ただ晶鈴には出世欲は皆無だった。

「ああそうだ、さきほど慶明様がいらしたのですが、占い中とお伝えしておきました」
「そう。なにか用事があったのかしら?」
「いえ、通りがかりだそうです」
「そっか。慶明は忙しいのかしらね」
「籠にたくさんの薬草を摘まれてました」
「また何か新しい薬が出来上がるかしら」

 時々、新薬を作り出し慶明は自分の身体で確かめているようだった。また確かめる前に晶鈴に効果の有無や害を尋ねる。彼のほうは順調に出世街道を歩いているようだった。
晶鈴は周囲の人たちの願望や欲望を静観してきた。みんな何かしら目的があるようだ。決して冷めているわけではないが、常に平常心である自分は他の人と違うと感じている。その平坦さが、占い師たるゆえんであるが自己分析をすることはなかった。
/628ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ