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真紅の花嫁
第11章 銀色の拘束


真波が見ているのに気づくと、綾音はかすかに口端を上げ、あんぐりと口を開けて、野太い勃起を咥え込んだ。

頬をくぼませて、見せつけるように、ぶちゅぶちゅと大胆に首を振る。
品の良い美貌が台無しにだった。

弓竿をしごいていた指を唾液まみれの陰嚢に移動させ、やわやわとふたつの玉まであやしはじめた。

録画やのぞき見ではなく、一メートルに満たない距離でのフェラチオ奉仕。
生々しい恥音と共に、男性器の饐えた匂いまでが漂ってきそうだ。



「やめなさい、ふたりとも!
  こ、こんなこと……普通じゃないわ」

たまらず、真波は叫んだ。

「いちいちうるさいなあ。
  愛する男女の行為がそんなにおかしい?」

「勝手にやるだけなら、何も言わない。
   だから手錠を外して。わたしは帰ります」

「そうやって自分の本心から逃げてばかりいるから、頭でしか芸術が理解できないんだよ」

「よけいなお世話……ひぁっ」


またしても乳首を弾かれ、官能の衝撃に襲われる。

「エロチクビ、ビンビンにして言っても、説得力皆無なんですけど」

「やだっ、痛い、痛いって……
   あ、ひぃん」


胸の尖りを弾かれるたびに、椅子に拘束された身体がビクンッ、ビクンッと跳ねた。



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