この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
真紅の花嫁
第15章 セピアの記憶


すぐ後ろでガラガラガラと大きな音がした。


大型のカゴ台車が数台、通り過ぎてゆく。
そのどれにも、大小さまざまなタトウ箱が、縦にいくつも並んでいた。

押しているのは紺の作業服の男たちだ。



明日からの企画会のために、五十数点の作品の搬入がはじまっていた。

三分の二は各地の美術館の所蔵品、
のこりは個人蔵のものだ。

今回の展示用に真波や市ノ瀬が地道な交渉を続け、ようやく借用することができた貴重な作品ばかりである。


美術品専門の運搬業者だから間違いはないはずだが、万が一のことでもあれば想像もしたくない事態となる。


台車について展示室に行くと、数人の作業員がてきぱきとタトウ箱を並べていた。
朝比奈美術館で預かっていた朝山紫郎の作品である。
それだけでも二十数点。

これから真波たちが練ったレイアウト指定にしたがい、壁に展示していくのだ。


/286ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ