この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
真紅の花嫁
第16章 仄白い指





「こちらは朝山紫郎が最初に描いたとされる作品です」

真波は壁の絵を示した。
十二号――横六十センチ、縦五十センチほどの油彩画だ。

「独創的な色彩と構図で、田園風景を描いていますね。

 紫郎はそれ以前には、誰かに絵を習ったという記録がありません。
 それなのに、筆遣いも絵具の選び方も、すでに完成されています。

 紫郎に天性の絵の才能があったことがわかります」

天井の高い展示室に声がよく響く。


十数人の男女が、ぐるりと絵を囲んでいた。

八十過ぎと思われるお年寄りから十代の若者まで、年齢もさまざまだ。

彼らの視線は紫郎の絵に集中しているにもかかわらず、真波はドキドキがとまらない。


(見つかったらどうしよう)

人前で話すのは慣れているはずなのに、いつものギャラリートークでは考えれないくらい緊張していた。


スカートの下がたよりなかった。


ショーツを穿いてないだけで、これほど心細くなるとは知らなかった。
心細いだけではない。

胎内に秘めた小さな異物――ローターがいつ動きだすかと、不安におびやかされどうしだ。


/286ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ