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真紅の花嫁
第4章 萌黄の令嬢


会議室の前を通り過ぎようとして、ふと足をとめる。
中で何か物音がしたような気がしたのだ。

今日は誰も会議室を使用する予定はないはずだった。


わずかにドアが開いていて、かすかな声が聞こえた。

「な、なに……ちょ、ちょっと待って」

戸惑うような声は、若い女のものだった。

「ダメよ、亮くん……こんなところで……あ」


のぞき込もうとした顔をあわてて戻し、ドアの陰に固まる。

(マズいとこに出くわしちゃったな)

あきらかにカップルが人目を忍んでいちゃついているところだ。

そのまま通り過ぎればいいものを、〈亮くん〉という言葉に、足が前に進まなくなった。


両手に本を持ったまま、聞き耳をたててしまう。
心臓がどきどきした。


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