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真紅の花嫁
第6章 蜜色の警告


おそるおそる、自分の胸を見下ろす。


なるべく胸を目立たなくさせるため、いつも小さめのカップに無理やり押し込んでいた豊かな丘陵。
それがブラで下から持ち上げられて、これでもかとばかりに盛り上がりを誇示していた。

まん丸に膨らんだふたつの肉果の先端には、唾液でぬらついた茱萸の実。
恥ずかしくなるくらい、ツンと上向きに膨らんでいる。


ほらね、と言わんばかりに、亮が笑う。

「もしかして、真波さん、欲求不満?」

「な、なにを……いうの」

唇がわなわなと震え、カーッと顔じゅうが熱を持つ。

「フィアンセの人、かまってくれないのかな」

「そんなこと、ありませんっ!」

高校生相手に何をムキになっているのだろうと、我ながらあきれる。
しかし、いつの間にか、少年の台詞のひとつひとつを、受け流せない自分がいた。


「ぼくが慰めてあげようか」

人差し指だけを伸ばし、丸く張りつめた乳肌の表面をすーっと撫でられる。


触れるか触れないかのフェザータッチ。
くすぐったいような感覚に、パンプスの中でつま先が反り返る。


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