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第5章 常連の仲間入り

　次にケーキが控えていることをしっかりと承知している小西さんは、
私の分のチャーハンは少し控えめの量にしてくれていた。
なので、食後のデザートとなったシフォンケーキもなんなくお腹の中に納まった。

「あ～美味しかったぁ」
アイスコーヒーをすすりながら満足感に浸る。
と、今度は小西さんとの会話も味わいたいと口を開いた。
「このお店がオープンした日にお邪魔したんですけど、その時メニューを見てから
　ずっと気になっていたんです。なんで喫茶店にチャーハンがあるのかなぁって。
　私たちの世代って喫茶店には縁がないから、
　テレビでよく見るナポリタンとかカレーとか、
　あとピザトーストっていうのが食事なんだろうと思ってたんですけど、
　チャーハンって書いてあるのを見てなんでだろう？って思ってたんです」
喫茶店にチャーハン。なんとなくイメージに似つかわしくないメニュー。
今日はこの疑問が解決できるだろう事を願っている。