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第2章 デビュー

さっきのコンビニまで戻って隣のドンキホーテに入ったまゆは、何かを探すようにキョロキョロしながら雑貨売場の通路を進む。

「あった」

サングラスの売場でいくつか試して鏡で確認してから、まゆは大きめのフレームで視界が暗くなりすぎないブラウンのサングラスを購入し、買ったばかりのサングラスをかけながら店を出る。

なんか見られている気がする……

実は人生初のサングラス、やたらと通行人の視線が気になって落ち着かない気分のまま、まゆはさっきのビルに戻る。

さっきと同じ動作なのに、エレベーターのボタンを押す指が少し震える。

エレベーターを降りたまゆは、大きく深呼吸してからお店の入口に向かう。

まだお店に入ってもいないのに、もうドキドキしてる……

自分を落ち着かせるようにもう一度深呼吸して、まゆが自動ドアの前に立つ。