この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Memory of Night 2
第7章 緊縛イベント

 その心配は杞憂だったようで、いつの間にか晃がベッドを抜け出したり、逆に後ろから抱きしめたりしても起きなくなった。そこに晃はほっとしていた。

(ま、学校にバイトに俺の相手に、疲れてるだけかもしれないけど)

 優しくだけしたいとも思う。だけどどうしても、行為が進むと理性が負けてしまうのだった。
 晃は宵の枕元にミネラルウォーターを置いて、下着とスウェットも隣に置いて汚れたシーツを片付けた。本当なら自分も隣に潜り込んで寝たいところだが、まだやらなければいけないことがあるのだ。

「おやすみ」

 毛布と布団をしっかりかけ直してやってから寝室を出る。
 軽くシャワーを浴び直し、晃は参考書を開いた。予備校のものだ。
 目指す医大はレベルも高く、真剣に勉強しないと受からない。まずは高校三年の範囲を終わらせるところからだ。
 晃は時計に目をやった。ちょうど午前0時をまわった頃だ。まだまだ時間はある。
 不意に予備校用のバッグから、赤本と呼ばれる大学入試の過去問題集を手に取った。

「……宵にいつ話そう」

 進路の話をかしこまってしたことはない。
 晃は赤本をしばらく見つめ、参考書の隣に置いた。
 宵に出逢う前から、決めていた進路だ。もちろん変えるつもりはなかった。
 ーー赤本に大きく書かれた大学名。それはこことはだいぶ離れた、県外の大学だった。
/644ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ