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Memory of Night 2
第19章 夏の思い出

 明は照れたように視線を逸らし、トーンを低くした。

「昨日宵が、あたしに彼氏はー? とか好きなタイプは? とかいろいろ聞いてきてたから。その……大山に頼まれでもしたのかなと思って」
「ああ……すまん」
「もう、そういうの自分で聞きにきなさいよねー! ややこしくなるから!」
「……はいっ」
「あと、告白も遅い! ……いきなり抱きしめといてその後なんも無かったら、どうしたらいいかわかんないじゃん……。そんなのズルい」

 羞恥のせいか、明の顔は真っ赤だった。右手で左肘の辺りをぎゅっと握りしめ、大山を睨んでくる。
 そんな表情や仕草は破壊力抜群で、大山は吹っ飛びそうな理性をどうにか繋ぎ止めるのに必死だった。

「宵とはそういう話をしてただけ。あいつのこと好きだなんて思ったこと一度もないよ。そうしたら、とりあえず部屋行けって無理矢理……」

(グッジョブ……グッジョブ宵!)

 大山は心の中で友人に拝み倒す勢いで感謝した。

「ーー宵から聞いてるかもしれないけど、あたし恋愛経験ほぼ0だからね……お手柔らかに」
「……うん。絶対大切にするから」

 目前に差し出される、白くてすらっとした手。
 大山は明にはにかんだように微笑み、両手でその手をぎゅっと握った。
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