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Memory of Night 2
第22章 交渉

(だいぶ遅くなっちゃったな……)

 晃は早足に宵と住むアパートへと向かっていた。
 一応塾は十時までだが、担当の講師と話していたら半をまわってしまった。今日、模擬テストが返却された。得意な部分と苦手分野を分析してくれるいい講師だけど、話が長い。
 アパートに着くと、赤いスポーツカーが目に止まる。
 春加はもう来ているらしい。まさか家にくるとは思わなかったが、まだ電話で言葉を交わした時は塾にいた。通話を手早く切りたかったのもあり、今日来ることを許可したけども。
 いつも置いている場所に宵に貸した自転車もない。雨だし、乗せてもらって帰ってきたのかもしれない。
 晃は傘をたたみ、玄関のドアを開けた。
 瞬間。

「きゃあああああああああああ!」
「……!?」

 女性の悲鳴……なんてものじゃない。空気を切り裂くような断末魔が聞こえ、晃は反射的に、靴を脱ぎ捨てて部屋へと走った。

「馬鹿、音でけーよ! そんな防音じゃねーんだから、隣んちに警察でも呼ばれたらどうすんだ!」

 どうやら先ほど聞こえた断末魔はテレビかららしい。映っていたのは海外のゾンビ映画だった。
 慌てて宵がリモコンを向け、音量を下げる。
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