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Memory of Night 2
第22章 交渉

「風呂まで貸したの?」
「……ずっと調理場に居て油臭くなったから、シャワーだけ借りたんだよ。そんな目くじら立てなくていいじゃん」

 春加はソファーの左端で胡座をかいた。ウイスキーを一口飲む。顔はほのかに赤かったが、話しぶりや顔つきからはあまり酔っている感じはしなかった。

「あたし酒つえーから、ちょっとくらい飲んでても帰れるよ」
「何かあっても嫌なんで、それはやめてください」
「……泊まれって?」
「代行呼ぶ」

 どうしても苛立つ気持ちを抑えられない。春加に受け答える声は、いつもよりも低かった。その自覚はあるが、なかなか普段のトーンで話せない。
 苛立ちが伝わってしまったのか、ふいに宵がソファーを立った。

「……俺もシャワー浴びてくる」

 着替えを持ち、逃げるように浴室へと向かっていった。
 晃は無言で今まで宵が座っていた位置に腰を下ろした。

「なんか飲む? とりあえずビール?」
「お酒なんて飲むわけないでしょう。まだ高校生なんで」
「なら、ジュースでも」

 そう言って春加が置いたのは、缶の炭酸飲料だった。

「その服……」
「ああ、下はあいつの母親のだって。上は入らなそうだからって、宵の」
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