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Memory of Night 2
第23章 墓参り

 八月に入ってすぐ、宵のスマホに着信があった。携帯番号が履歴に残っている。
 海でスマホを壊してしまい同じものと交換してもらったが、中のデータは無くなっているので知り合いでも登録しなおさないと名前が載らない。
 誰かわからないので、宵はとりあえずその番号にかけ直した。

「あ、もしもーし。良かった、スマホちゃんと直ったんだね」

 数コールで相手は出た。そこそこハイテンションな女子の声は、聞き覚えがある。

「……明か?」
「ピンポーン、大正解! そっか、名前も表示されないのか。また登録しといてね」
「……やだ」
「なんでよ!」

 スマホの向こうで明はケタケタ笑っていた。
 それから早々に用件を告げた。

「倉木先生からあんたに伝言頼まれてて」
「伝言?」
「そうそう。八月の夏期講習、暇なら出ろって」
「ああ……」

 担任の倉木には五月の進路相談で大学進学を勧められた。そういえば、進路希望の紙も結局まだ出していなかった。
 夏期講習は、ひらたく言ってしまえば受験対策の講習で、国英数の共通試験対策の補講だった。夏休み中の平日に開かれ、場所も教室で行われる。もちろんお金もかからない。
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