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Memory of Night 2
第28章 独占欲

 それこそ、何を今さら、という話だ。
 宵はその場に座り込んだまま、肩で息をする。晃のせいで体は高ぶったままだ。

「ーー洗ってあげる」
「い、いいって言ってんだよ、本当に自分で……!」

 いやらしいことをされまくりそうで、宵は慌ててボディソープを奪おうと手を伸ばした。
 だが晃の方が一瞬早かった。三プッシュほど出し、手のひらで馴染ませてから宵の体へと塗りたくる。

「あ……」

 ジェル状のものを塗られる感覚と甘ったるい匂いにくらくらした。

「ふ……あ」

 ぬちゅ、ぬちゃ、と卑猥な音がする。つい宵は行為中を連想してしまいそうになった。
 晃は丁寧に肩や腕、脇や胸などを洗ってくれているが、宵にとっては愛撫となんら変わらない。
 焦れったいような刺激が続き、体温が上がる。

「は、あ……」

 吐息までもが熱かった。
 だが、晃は気持ちのいいところには触れない。さっきまであれだけ弄り倒していた乳首にも、すっかり反応してしまったそれにも。
 そのまま太ももや足に移動し、撫でまわすようにジェルを塗っていくだけ。

「また……、そうやって焦らす……っ」
「えー、なんのこと?」

 むかつくくらいわざとらしく晃が言う。
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