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Memory of Night 2
第33章 撮影旅行前夜

「ーーよし、これだけあれば大丈夫かな」

 旅行用の大きなリュックをパンパンにして、晃はようやくふう、と一息ついた。

「……荷物多っ! 何入ってんの?」

 宵が隣から覗きこんで、驚きの声をあげる。
 十二月二十八日、午後九時頃。いよいよ明日から、ポスター撮影のために東北の山の中にあるという土方の別宅に行く。二泊三日の旅行ということで、二人で持っていくものを詰めていた。

「何って、着替えと、あとほとんど勉強道具かな」
「受験まで一ヶ月切ったもんな。誘っといてなんだけど、ほんとに旅行ついてきて平気?」
「大丈夫。一応A判定はキープできてるし、余程何か大きなミスしなければ受かると思う。でもなるべく、苦手な箇所は克服して完璧にしておきたいんだよね」
「……あ、そ」

 意識の高さが違いすぎて、宵はもう返す言葉がなかった。

「宵はずいぶん身軽だな」

 晃が山登りでもするのかという荷物の大きさなのに対し、宵は普通の手提げのみ。

「着替えと財布だけだし」

 寝泊まりに必要な日用品などは別宅に用意しておくとのことなので、これといって持っていくものもなかった。

「勉強道具なし?」
「……重くなるし、いい」
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