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玉蘭花の香り
第3章 追い掛けて…
「帰国したら電話してね」とLINEをしたけど、
なかなか既読にならなかった。


遅い時間になって、
ようやくロンから電話が来た。


「遅かったのね?」と言うと、

「折り返しの飛行機が遅れてて、フライトも凄く遅れたんだ。
そんなことなら、もっと一緒に居たかった」とロンは言った。



無口でシャイな感じはあるけど、
一方でストレートな表現をするのは、
外国人だからなんだろうと思った。



「今日は本当にありがとう」と言うと、

「会いたいって美香さんが言ってくれるなら、
何度だって会いに行きたい」と言われて、
頬を紅く染めた。

見えなくて良かった。
そう思った。



「動画で通話したいな」とロンが言うけど、

「ハンズフリーになるアームみたいなものがないと無理。
ずっと携帯持ちながらの通話は大変だもん」と言うと、
がっかりしたような声をロンは出した。


「じゃあ、それ、準備してください!」と言うのが、
少し可愛いと思った。


「美香さんに会いたい」と何度も言うロンに、

「私なんて、どこが良いの?」と訊くと、

「まず声。
顔も可愛い。
それに控えめで優しい雰囲気」

「声?」


そう言えば、優子さんが、
台湾では日本のアダルトビデオが…って言う話をしていたことを思い出して、
私の声、そういう風に聞こえるのかな?と思うと、
少し複雑な気持ちになった。


「ロンは何歳なの?」と訊くと、

「28歳。日本風に言うと27歳なのかな?」

「若いのね」

「美香さんも同じくらいか歳下でしょ?」

「まさか!33歳よ?」

「見えない。びっくりした」と言って、
干支を訊かれた。


ロンは、龍の文字が名前が入っている通り、辰年だと言っていて、
戌年の私とは6歳違いになることが判った。


すると、ロンは嬉しそうに言った。


「裏干支っていうんだって。
おばあちゃんが言ってた。
6歳違いは、干支をグルリと並べると反対側でしょ?
お互い正反対。
交わる処は一見なさそうでも、
お互いに補い合えるモノを持ってるんだって。
探すなら裏干支の人を探しなさいっていつも言ってた」


「それって、6歳歳上じゃなくて、
6歳歳下の可愛い人を探しなさいってことじゃない?」


「美香さんは可愛いから、
僕が探してる人だと思う」と、
ロンはキッパリと言った。



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