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玉蘭花の香り
第6章 認めて欲しい
「明日、エンゲージリングを買いに行きたいな」と、
ロンは私の手首のひんやりした翡翠のブレスレットを撫でながら言った。

「でも…こんなに立派なブレスレット、頂きましたので…」と言うと、

「それは私の亡くなった妻に、私が贈ったものでした。
美香さんに身につけて頂けて、とても嬉しいです」


「まあ、そんな大切なものを…
ありがとうございます」と言うと、

「それはお守りであって、エンゲージリングではないから、
ちゃんと指輪を買って来なさい」とお祖父様が言った。


「ハリー・ウィンストンでも、カルティエでも、
一番美香さんを引き立てるヤツを選ばないとな」とロンのお兄様が言うので、

「私…一緒に居られるなら何も要りません」と言った。


「指輪は、美香さんが僕と婚約していることを周りに知らせる意味もあるから、
絶対に贈らせて貰うよ?」とロンが言った。


「ダイヤも良いけど、
日本が誇る真珠も良いのでは?
清楚で美しい美和さんにぴったりだよ。
着物にも似合いそうだ」とロンのお父様が言うと、

「私も妻にミキモトの指輪を婚約する時に贈りました」と、
父が言った。

母の指には、
大粒の美しい真珠の指輪があった。


「美しいですね。
では、明日、2人で選んで来ます」


「一緒に選びたいな」とロンのお父様が言うのを聞いて、
皆、笑った。


「2人で行かせてやりなよ?」とロンのお兄様が嗜めるように言うと、
渋々しょうがないなという顔をして、
更に笑ってしまった。



翌日、ロンとミキモトに行って、
純白で大粒のアコヤ真珠をダイヤモンドで囲んだ美しい指輪をロンが選んだ。

アコヤ真珠としては最大で最高品質のものだった。


その後、和光に行き、
私からお返しにと、
グランドセイコーの時計を選んだ。


そして、ホテルに戻って、
前日と同じ個室に一同集まる中、
ロンは跪いて私に淡いピンクの薔薇のブーケと指輪を贈り、
私はロンに時計を渡した。

お互いに指輪と時計を嵌め合い、
家族に深くお辞儀をした。


そして、写真館に移動し、
家族で記念撮影をした後、
羽田は見送りに行った。
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