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便利屋 何でもしま~す…
第2章 ところで…京太郎って…
その職場は、居心地良かった……
社長も、気さくで仕事熱心で、情熱家であった。
アットホーム的で、仲間たちとも気が合い、この職場で本当に良かったと思う日々で、知らぬ間に10年という歳月が流れて行ったのだが…………
ある時、遂に来たのだった……
下請けの下請けと言うこともあり、親会社からの、無茶とも思われる、コスト削減の要求……更なる要求……
近場にも、40~50軒は有ったと思われる町工場が、ボツリ、ボツリと閉鎖して行く、丁度その頃で有った……社長の苦汁の決断であった。資金繰りが上手くいかず……倒産…閉鎖であった……
家族的な職場だったので、最後は涙、涙、涙の別れであった……。