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不誠実なカラダ
第3章 嫉妬じゃない、悔しいのよ
「いくら貢いだの?」

心と尚太が付き合ってだなんて、それしかない。

「環奈?」

「ねえ、心はいくら尚太に貢いだのよ!」

自分でもあさましいくらいに、叫んでいた。

「ちょっと、止めろよ!環奈!」

尚太は私を止めたけれど、そんなの眼中にない。


「お客さん?」

奥の方からオーナーらしき人が出て来て、私を体当たりで止めた。

なに?

この人も知らない間に、心の味方なの?


「環奈。私は尚太君に、何もあげてないよ。」

「ウソだ!何かあげてなかったら、尚太が心と付き合う訳ないじゃない!」

信じられない。

信じない!

「高級な腕時計?カバン?バッグ?洋服?アクセサリー?それともお金?ああ、心は大金持ってそうだもんね。」

息が続く限り、思いついた事を言った。

「環奈。俺、心から何も貰ってない。」

「ウソよ!ウソウソ!!」

尚太まで、私に嘘をついている。


心も、尚太も。

信じない!!
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