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そぶりをやめて
第11章 半年と3日
自然と、跪き正面にくるように動いていた。

「っ、は...。ヤバ...いって」

天井を仰ぐようにして佳佑が耐えているのが、目線の上のほうにチラリと見える。
見上げながらも、根元を掴んで先を舐めまわし、音を立てて吸う。

すでに相当固くなっていたのが、筋立って張りつめてきている。
なにより、手の中の袋にずっしりと重さを感じられた。
ぬるぬると掌で包んで全体を扱いてから、舌先で裏を舐めあげる。

「汐里...」

引き上げられながら、ふらつきながらも唇が触れ、舌が絡まる。
汐里の手には、まだ佳佑のソレが握られていて。
同時に佳佑の手が汐里の中心へと進み、指が蜜を纏って踊りながら奥へと進む。

「っは...、んあっ」「ん...はぁっ」

舌が踊って、口から溢れ、互いの顔をも舐めまわす。

互いの体を壁へとぶつけるようにしながら、いつの間にか洗面所を後にしていた。

廊下に出たと汐里が認識した頃、ふいに壁に押し当てられた。
そう気付いたときには、右の太ももが大きく持ち上げられあてがわれている。

「んっふうう...っぁあ」

ぐぐっと佳佑の体が押し当てられ、また挿ってきた。
佳佑の首に両手を伸ばして、必死にその衝撃に耐える。
腰が反って、壁に頭をこすりつける様にして、天井を見上げてしまう。

何度か突いて、奥まで挿りきると、かろうじて踏ん張っていた汐里の左の太ももをも持ち上げられた。
体が宙に浮いたカタチだ。
今までと違う、ずんっ、と音が聞こえるほどの衝撃で、息が止まりそうになる。

「....っあ、...や」

近づいてきた佳佑の首に、腕をきつく纏わりつかせる。
肌が密着して、より奥へと届いている気がする。

馴染むようにか小さく何度も持ち上げられ、その度に体が震える。
さっきまで舐めまわしていた、あの固く熱いモノがナカにある。
そう思うだけで、おなかの中がぎゅうっとなる。

「っ、...んな締めんなって。...ベッド、行く...んだろ」

そんな事を言われても、この態勢では何をどうしようもない。
しがみついたまま、首を縦に振るのがせいいっぱいだ。

お尻の底を持ち直した佳佑が、足早に寝室へと急いでいる。

普段ならほんの数歩で着く距離が、とてつもなく長く感じられた。
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