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そぶりをやめて
第14章 入籍13日前
夕方の地元の駅前で、同級生のたなっちこと、田中汐里を待つ。
土曜の、地元には限られた待ち合わせスポットだけあって、コロナ禍でもそこそこ人が待っている。

目立つトコに立ってはいるものの、マスク姿だし。
実際に会うのは...、確か3年半ぶりだ。
こっちも、たなっちを見つけられるか不安だし。
たなっちにも見つけてもらいたい。
かなりキョロキョロと挙動不審だ。

それに。ドキドキもしてきた。
3年ぶりに会うクセに、今日プロポーズをしようかと思っているワケで。
まあ、断られてもゴモットモなので、勝算半分の気持ちではいる。

しかし、やっぱりちょっとは緊張してしまう。

たなっちには、『相談したいことがあるので、2人きりで会いたい』と言って呼び出してある。
弁護士事務所に勤めているたなっちは、てっきり法律相談だと思ってるっぽい。

「おー!まっけー、いた!!!」

遠くから、たなっちが大きな声を出しながら駆け寄ってきた。

この日は土曜日だったが、少しだけ仕事があるとかで、仕事終わりに待ち合わせた。

3月半ばだが、夕方から夜にかけてはまだ寒く。
薄手のダウンを着ていて、下はベージュのスカートが見える。
恐らく職場の制服だろう。
カジュアルな格好のたなっちしか見たことないから、すごく新鮮だ。

「たなっち、久しぶり」
「今日、寒いよね〜」

確かに、あまり天気がいいとは言い難い。

「あそこのマックでいい?あ、マックじゃ話しづらいかな?」

駅近くの居酒屋やレストランは、コロナ禍の自粛で早めの営業時間に終了としている所が多いらしい。
この田舎でも、ぽろぽろ感染者が出始めてきたから、という理由だそうだ。

普段ならマックは、大好物なので、大歓迎だが。
マックでプロポーズは、いくらなんでも微妙過ぎるだろう。

待ってる間にスマホで探しておいたカフェを、汐里に提案する。
駅から少し歩くが、今日でも営業はしているらしい。
それでも、早めに営業時間は終わるらしいので、あまり時間はない。

比較的新しい店らしく、汐里は知らないらしい。
珈琲の焙煎なんかもやってる、本格的な珈琲メインのお店だ。

カフェラテ、カプチーノ、キャラメルラテ、などの珈琲。

BLTサンドイッチ、ハニートースト、小倉トーストなどのパン系。
そして、本日のデザート。フルーツタルト、チーズケーキ、ガトーショコラ。
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