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そぶりをやめて
第17章 190日
「えー。じゃ、汐里も一緒に行く?」

汐里と一緒に出かけるのは楽しいし、決断力があるので一緒に買い物するのはすごく楽なのだ。

佳佑は、調べだしたら片っ端から調べないと気が済まない。
なので、何を買うにも時間がかかりまくる。

その点汐里は、感覚や直感で選ぶらしく。
同じ買い物するのでも、すごく早い。

「んー。ちょっと、まだ無理かなぁ」

数時間前のあれこれを思い出し、2人して苦笑いするしかない。

「1人で行ってくる」
「うん。適当に買ってきて」

汐里の頭をゆっくり撫でていた手を止め、おでこの辺りにキスを落とす。

腕が伸びてきて、佳佑の首にそっと触れたかと思うと、そのまま引き寄せられる。

唇が柔らかく何度となく触れて、ねっとりと舌が触れる。
先だけが触れていたのに、次第に深く絡まってゆく。

ベッドに軽く腰掛けていたのに、汐里の体に被さるように乗り上げて。

布団をどちらがともなくよけ、互いの体を引き寄せ合い、手足を絡める。

「汐里...。出掛けらんないよ」
「ん...。だってぇ」

あんなにヤって。
まだ、とか。スゴすぎ。

とかいいつつ、佳佑も満更ではない。
腹が減りすぎてるけど、体力さえ戻れば。

「マッハで、ベーグル買ってくるから」
「ん...。早くね」


後ろ髪をめっちゃ引かれながら、マンションを後にする。

何度か前を通った事があって、お店の場所は分かっていた。
しかし、時間帯が違ってたからか、こんなに並んでるとは思わなかった。

日曜日の午前中なのもあって、大行列だ。
ベーグルを買うまでに、40分近くもかかった。
マンションに帰るまで、1時間以上になった。

「おそい〜!!」

スマホで連絡はしていたものの、マンションに帰ってくると汐里が仁王立ちで待っていた。
シャワー浴びて着替えたのか、時間も経ってるからか、さっきまでの色っぽいカンジは微塵も残ってない。

「ごめんって。これでもバリ漕ぎしたし」

実際汗だくだ。
帰りながら1個食べたのは、超内緒。

「お腹空いたよ〜」
「はいはい。食べよう食べよう」

色とりどりのベーグルを、ダイニングテーブルに広げる。
店頭に沢山種類があって、片っ端から買い込んだ。
かなりの量がある。
けど、保存も効くらしいし。

「うわ!美味しそう〜!!」

一気に機嫌が良くなったようで、一安心。
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