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そぶりをやめて
第22章 3815日
「...っ、あっ、ああっ!」

足を大きく広げた状態で、腰が反り返り果てる。

「やっぱ今日、イキ過ぎじゃない?」

蜜穴から引き抜いた手に滴るモノを、舌を出して嬉しそうに佳佑が舐めとっている。

深夜に近い時間だが、屋外にあるオシャレな灯篭がいくつもオレンジ色の光を放っていて、純和風の室内は結構な明るさがある。

その光が、蚊帳(かや)越しに2人を照らしている。

「だっ...てぇ」

揺れる腰が布団の上に落ちたものの、まだ余韻が抜けず蠢いてしまう。
息があがって、胸も上下を繰り返している。

気持ち良すぎて、変になりそう。


本来なら屋外との間には、ガラスと障子があるのだが。

それらが開け放たれている。

山に囲まれた田舎の古民家一棟借りなので、周りはに人は居ない。
竹で出来た塀にも囲まれていて、心配することはないのだが。

それでも、開け放って居ることに罪悪感と背徳感。
そして同時に、開放感と、そして何より高揚感がある。

かろうじて蚊帳の中に居るのだが、それが一層雰囲気を醸し出している。

「いいね。超エロいよ...」

鮮やかに赤い布団の上で、着崩れた浴衣姿の汐里が悶えている。

ラブホテルではないが、それ専用に作られたと思われても仕方ないような作りで。
広い山の中にいくつか似たような建物がある、カップルや夫婦に人気シリーズの貸古民家なのだ。

撫で回す手が太ももを持ち上げるように広げて、佳佑の舌が勿体つけてやってくる。

期待に腰が動いて、視線を上げた佳佑と目が合う。

「...っ」

息を飲み、その場所に舌が触れるのを見つめてしまう。

嬉しそうに確認しながら、ゆっくり舌が触れては離れる。

「凄いヒクヒクしてる...」

自分でも、そこが痙攣しているのが分かってる。

「...ね。もっと...、もっと舐めて...」

佳佑の顔に擦り付けるように腰が動いてしまう。

その言葉を待っていたのか、舌が踊って汐里が好きな場所を舐めまわし吸い上げてゆく。

「ああっ、んあっ...、ああイイっ、んぁああ...」

望んでいた快感が体を駆け巡って、瞬く間に上り詰める。

佳佑が作り出す水音が激しく体に響いて、快感が何倍にも増幅している気がする。

「そんなイイの?じゃ、コレもう挿れなくて、イイ?」

「ヤぁ...。挿れて...」
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