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そぶりをやめて
第22章 3815日
互いにまだ着たままの浴衣が煩わしい。
もうほぼ体を覆ってはいないのだが、佳佑が脱がせてくれないのだ。

着衣のままセックスをする事に、何年経ってもすこぶる興奮するらしい。

特に、普段の生活では着る事のない、今回のような浴衣とか。

以前、食器を仕舞う棚から出てきたマ〇メッコ風のエプロンとか。

波音や晄希の入学式とかの時にしか着ない、明るい色のスーツとか。

町内のお祭りのお手伝いをした時に着た、少しサイズが大きい法被(ハッピ)の時もあった。

などなど。挙げだしたらキリがない。

かるーーく、変態だ。


でも、まぁ。
何かしらのセクシーな衣装的なものを強制的に着せられたりとかは、今のところない。

保育園のハロウィンやクリスマスのパーティがあった時は、汐里が進んで再利用した。

ある年のハロウィンには、おもちゃの手錠が手に入って。
それで佳佑をベッドに縛り付け、身動きを完全に封じてみた。
案の定、すごく盛り上がったー、って、ことがある。

汐里も大概、軽い変態である。


今日のこのエロティックな古民家も、佳佑が見つけてきた。

一年に一回、秋になる頃の平日に示し合わせ、まとまった休みを取る。
そして、子どもたちはどちらかの実家に預け、夫婦のみで旅行するのが楽しみになっていた。

場所は、どこでも良い。

子どもたちの手前、いつも静かに声を潜めてさくっと体を重ねている。
だから、その旅行の期間は、それらを気にせずじっくり声を上げて、“しっぽり”愛を交わす。

去年は、キャンピングカーを借りて旅をして、あらゆる所でヤったし。
一昨年は、佳佑の転属と昇給祝いを兼ねて、南の方の島に行き満点の星空の下で全裸でヤった。
その前の年は、都会のビルがひしめく少しリッチなホテルで、夜景を見ながら窓際でヤりまくったし。
その前の時はー。

「汐里?何考えてんのっ」

同時にググッと奥を押し上げるように擦られて、天井を仰ぎ体が伸び上がる。

「ひゃああっ...」
「今はこっち。集中して」

耳元で色っぽい中にも苦しそうな、なんとも言えない声がしている。

「もっと何も考えられなくなってみる?」


普段ならきっとキモいと感じるようなセリフも、こんな場所ではきゅんきゅんぞくぞくする。

ナカがきゅうっとなって、佳佑を締め付ける。
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