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そぶりをやめて
第10章 160日 〜その2〜
薄い布を避けた指が、蜜で溢れる場所に潜り込む。

「...ん。...っふ、ぅ」

もつれたように2人の体がベッドの上で絡まって、その中でも汐里の腰がうねり小刻みに跳ねる。

「んんっ...、はあ...」

ズボンとショーツに幾分か動きを阻まれた手が、一旦その場所から退いてゆく。

絡まりから抜け出した佳佑が、汐里のその阻むものたちを素早く脱がせた。

呼吸をなんとか整えながら、汐里も体勢を整え次の動きを期待し、足を広げてゆく。

汐里の欲する次を、佳佑は充分わかっている。

視線を絡めたまま、その場所に佳佑が顔を埋めた。

「んっ...、ぁ...ん」

浮かびかけた腰をそのまま引き上げるようにして、佳佑がその場所を舐め回し、吸い回る。

いやらしい水音が、これまたテント内に響いている。

「あっ、も...だめっ、...んんっ」

大きく腰を上下に痙攣させて汐里が果てると、いつの間にかパンツを脱ぎ捨て露になった塊を佳佑が擦り付けてきた。

「ごめん...。もう挿れたい」

視界が揺らいだままだったが、なんとか佳佑の声がするほうへ顔を向け、小さく何度も頷く。

まだヒクついている蜜穴を、押し広げながら佳佑が沈んだ。

「あっ...んぁっ、ん...はぁっ」
「っ、くっ...、はぁっ」

熱くなっていた全身が一気に沸騰したかのように、快感が弾ける。

その快感をつなぎ止めようとするかのように、互いの体に手を這わせ引き寄せ、吐息ごと舌を絡める。

佳佑の腰が滑らかに動き出し、次第に飛び跳ね肌のぶつかる音が増してゆく。

「んっ、あっ、あんっ...、んんっ、っ」

規則的に汐里の体が上下に突き動かされ、我慢していた声も漏れ初めて慌てて口を抑える。

「そんな、我慢しなく、ても、聞こえないよ」

首もとでそう佳佑の声がする気がするけど、首を横に小さく振るのが精一杯だ。

そんな様子を覗き込んでいた佳佑が、至近距離でふっと笑った。

「声、我慢してんのも、可愛い...」

髪の毛が撫でられ、そのまま頭を抱えてぐっと引き寄せられた。

「んっ?」

汐里の体が浮かび上がったと思ったら、上下が逆にベッドに沈んだようだ。

慌てて、佳佑の体の両側へ腕をつく。

同時にお尻を広げられ、抜けかけたモノがまた深く突き刺さる。

「っあ、...いっ、んっ」
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