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FREE BIRD
第26章 魔法の言葉
部屋に戻ると携帯が光ってた。


『誠さん おはよう…雪だわ。主人は会社を休みます。

ホテルに行くには、きっと電車は無理ね…

車は危ないし…タクシーにしようかしら? 』


美穂さんのメールには行けないの文字はない。


けれど旦那が居るのにどうやって出てくるんだよ…


それ以前にタクシーだって安全とは限らない。


僕に決断しろって事か?


タクシーで来いと言ったら美穂さんは僕に従うんだ。


旦那に嘘ついてまで…


美穂さんの僕への真剣な一途な気持ちが僕の胸を押す。


とてつもなく切なかった。



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