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第32章 罪人になる

シャワーを浴び手早く着替え、僕達はホテルを後にした。


美穂さんは僕の腕に絡み寄り添って歩いている。


僕の恋人…


そんな気分で嬉しくなったが、ホテル街から出ると美穂さんは絡めた腕を解いた。


少しだけ現実に戻された。


「何食べる？」


「あそこは？」


丁度斜め前にハンバーガー屋があった。


「僕は構わないけど、あんなんでいいの？」


「ええ、たまには食べたいわ」


ニッコリ笑うからそこに入った。