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第35章 情事のはじまり

「お待たせ！」


美穂さんが小走りでやって来た。


白いカットソーに花柄のサブリナパンツ。
生成り色の薄手のカーディガンを羽織っていた。


赤いサンダルから覗く同じ色のペディキュアが色っぽい。


ニッコリ笑った笑顔がなんともキレイで、この瞬間全ての背徳感と罪悪感はぶっ飛ぶ。


恋する男になるんだ。


あ…ちょっと乙女チックな言い方だな。