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第55章 進の急変

『○○総合病院です。
吉澤 進様の奥様でしょうか？』


『はい、』


『ご主人様が、心臓の発作で運ばれ入院しておりますので、奥様にご連絡いたしました』


『えっ？主人がですか?』


『はい、来られますか？』


『はい、今すぐ行きます』


電話を切り、慌ててデパートを出てタクシーを捕まえる。


『○○病院まで』


タクシーは都内を走り抜ける。


師走の街並みは忙しなく、私は余計心が落ち着かなかった。