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第19章 Let's party！　Girls talk

まりかちゃんが何本目かのシャンパンを開けた時、

酔いつぶれてしまってソファに横になって眠ってしまった。

マチ子ママが　ねぇ、沙織ちゃん。と私の顔をじっと見つめた。

「あのね、雅人のことなんだけど。」

いつもの語り口とトーンでないことに、今日本当に私に話したいことなんだと悟る。

雅人さんは、今回の仕事でずいぶん身体にダメージを受けてしまったそうで、

回復までにかなりの時間がかかってしまいそうなのだという。

あの時、雅人さんは“ｃｈｉｌｄｒｅｎ”の病院で朝倉医師が診ていたはず。

それで、マチ子ママに連絡が入ったのならば、そうなんだろう。

あそこで、朝倉医師がそう判断したのならば

『過労で疲労で軽い栄養失調』だけではない、何かがあったんだと思う。

そう考えていると

レイが雅人の傍に暫くいることを許してやって欲しいの。と言われ驚く。

「え？」

一瞬何を言われているのかが分からず、

マチ子ママの顔をこの上なくバカ面で見ていたんだと思う。

「やぁねぇ、そんな顔、しないで。」

と頬を人差し指でツンと突かれ、我に返る。

気付いてるでしょ、レイが雅人のことどう思ってるか。

雅人もまず間違いなく、レイと一緒よ。

今の雅人が元に戻るにはにはレイが必要なの。

雅人の仕事は、あなたには詳しくは言えないけれど、身を削るし心も擦り減る。

今回は本当に酷いものだったの。

雅人じゃなかったら、まず持たなかったでしょう。

そう言うマチ子ママとダイアナさんの目に光るものがあるのに気付いてしまう。

2人にとっても、雅人さんって大事な人なのね。

沙織ちゃんがどういうところのどういう人なのかは分かってる。

レイの立場も重々分かってる。

あなたのＳＰはその間他の人が務めることになるかもしれない。

今朝、連絡いただいてね。

朝倉医師の元での治療でも最低でも3か月かかるだろうと、そう診断されたの。

普通の医療機関なら完治は難しいだろうって。

朝倉医師の元でも相当辛い苦しい治療になるだろうって。

本当に無理を言ってるのは分かっているの。

でも、まずはあなたたちの歴史というか絆と言うか。

それがあるから、沙織ちゃんには理解してもらって、協力をお願いしたいの。