この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
TRUE COLORS  ~PURPLE~
第20章 Let's party at the bar
だからね。

今から沙織ちゃんにはバンドメンバーとちょっと打ち合わせとかがあるけど。

みんな沙織ちゃんがちょっとこの場を中座しても、いいわね?

もちろんよ! 

うわ、すっげえ楽しみ!

頑張ってね!と様々な声が上がる。

あぁ、どうしよう。

レイがいない時に、いいのかな。

とダイアナさんの顔を見ると笑いながら、ウインクされた。

ええい、何事も経験!

レイがいなくったってやって見せるわ!


「じゃ、SHOWが始まるまでみんなここでゆっくり楽しんでてね。」

とダイアナさんに個室からステージ裏の楽屋まで、肩を抱かれ。

今夜も大勢のお客様で賑わっている。

大柄なダイアナさんに肩抱かれているからきっと周りからは、

私は見えていないんだろうな。

楽屋に行くと、メイク用品がずらっと並んだ鏡の前に座らされた。

隣にはマチ子ママ。

「どこの誰よりもステキなレディに、腕によりをかけて魔法をかけてあげるわ。」

そういうマチ子ママ。

あれ?その顔。なにか企んでる?


メイクが終わり、ヘアメイクも施され。

渡された衣装を着てみる。

鏡に映った私。本当に、私?

黒く光沢のある柔らかく肌触りがとてもいいドレス。

身体にフィットし、優しく抱きしめられているみたいな感じ。

膝丈で、前が少し短く、裾には金色の小さなリーフ型の飾りがついていて

動くたび微かにシャラシャラと鳴る。

「凄く似合うわ。大人っぽくて色っぽい。」

背中もざっくり開いているけど。

む、む胸元がざっくり開いてる!

こ、これ。ヤバくないかしら?

「うふふ、胸元気になる?でもそれがかえって色気が出てていいのよ。

 色気は抜群だけど厭らしく見えないドレスなのよ。

 今夜はこの3曲、指定させて?

 過去にあなたが歌ったものの中から選ばせてもらったわ。」

と譜面を渡され、仕上げにとキラキラと光るパウダーを背中と胸元にはたかれる。

すずらんのチャーム付きネックレスを引き立たせるように。

用意されたハイヒールを履いて。

もう一度鏡の中に映る自分を見る。

そうね、この3曲ならこの衣装とメイクをマチ子ママが準備したのもわかるな。

特に、この曲。

昔の私じゃちょっと難しく感じていたこの曲。今なら………。


リハと発声のため、バンドメンバーがいる防音室へ向かった。

/261ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ