この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
TRUE COLORS  ~PURPLE~
第27章 Winter songs
な、何?どういうことなの。

原稿を書き直し、眠ってからみんなから来ていたグループラインに気付き

読んでみるが、何のことなの?

ダンス?

何故みんながダンスの話をしているの?

『ね、今LINE気付いたの。どういうこと?』

すると、向こうは深夜である事にも関わらず速攻返信の嵐となった。

『あ、やっと反応あった』

『ごめんね、仕事関係で徹夜して。その後爆睡しちゃってた。』

大学のお友達にも“夕凪”が私だということを言っていない。

『ねぇ、今NYなんでしょ?』『うん、そうよ。』

『お前社交ダンスも出来んだ?』『うん、昔ちょっとね。』

『ちょっとってレベルじゃないわよ。震えが来ちゃったもの。』

何のことなの。

ダンス…………………あ。

『あんな表情してる沙織、マチ子ママのところで歌ってた沙織みたいで

 ゾクゾクしたわよ?』

ヤバい。思い出した。

『おお、俺ならマジお前に惚れちまうぞ?』

お兄ちゃんのお仕事後の、あのパーティーで……………。

『愛の告白、あんな風にされて。あの男すっげえ果報者だよ。』

『涙が出たわ、私。下手なラブストーリードラマより心にまっすぐ届いたもの。』

『動画で見た私たちですら、そうなのよ。』『何回見直したか。』

動画?!

何?

あれが撮られてて、SNSに出回っているってことなの?

『コメントも賞賛の嵐よ。』

『朝比奈さんてすっごい人気モデルだったんだな。知らなかったよ。』

『沙織?』

フリーズしたまま、みなからのLINEを読みながらガタガタ震えてしまっている私。

『そんなに、動画再生数上がってるの?』

間抜けな質問しちゃう。

『動画、複数名が撮ってたみたいよ。』

『どの動画もすっごい再生回数だし、コメントも。』

『最初っからだったり、途中からだったりはあるけど。』

『みな、ルンバは撮ってるよね。』

ああ、ルンバ。

眩暈がした。

『沙織。正直に答えなさい。』

な、なに。

『マチ子ママの店で歌った相手、

 この動画で一緒に踊っている朝比奈さんに向けて、だったのね?』

ああ、マチ子ママの店での後。

みんなとのLINEでは、相手の事については触れずにいてくれていたけど。

もう誤魔化せないね。

/261ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ