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TRUE COLORS  ~PURPLE~
第7章 Second contact
「社長は、描かないんですか?」

桜井の意図が分からず黙っていると

「レイたちが帰って行く頃から、社長、なんか変です。」

少し眉を顰める

「なにが、ありました?」

「まともに話もしていなければ、イメージも湧かないだろう。

 イメージが湧いたら、俺も描いたっていい。」

「レイがASAHINAにオファーした意図、社長はご存じな筈です。

 なのに、何故ほかのデザイナーに任せようとなさるんです?」

「………だから。イメージ湧いたら、俺も描くと言っている。」

少し苛立ったが、グッと抑えてそう言い返すと。

桜井は大きくため息をついた。

「社長。」

俺は桜井の視線に耐え切れず、顔を背ける。

「ダメだ。………アレは、俺には………ダメだ。」

自分でも何故そう思ったのかわからない状態で、そう言うしかなかった。

桜井はそんな俺をしばらく黙って見ていたが。

「退院された後、再度スケジュール調整して

 ご来店予約の連絡が入る予定です。

 連絡が入りましたら、またご報告致します。」

事務的な報告の言葉を残し、足早に社長室を出て行った。



全く何なんだ!

百瀬ちゃんたちに檄を飛ばすあたりはいつもの社長だったくせに。

いつもの社長なら自らデザイン、プロデュースするというはずなのに。

一ノ瀬の企画をコラボさせるという発想も、

社長らしくてしたたかだなぁと思っていたのに!

なんなんだよぉ!

ダメだなんて!

あんな情けない声で、ダメだだなんて!

いつものナルシストっぽくて強気な俺様気質、どこいったんだよ?

そんな中にも色気を感じさせる…それがASAHINAのウリなんじゃねぇのかよ?


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