この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
TRUE COLORS  ~PURPLE~
第2章 2  レイ・ルーカス
「昨日ね、ちょっといいプロットが思い浮かんだから、

 書いてたらもう朝になちゃってて。」

カフェオレボールをテーブルに置き、ちょっと首をかしげながら

眠そうな目をこする姿、この私でも萌える可愛らしさだわっ!

え~え~!そんじょそこらのアイドルなんてクソよっ!

「お仕事に!精を出すのはいいコトだけどっ!」

彼女の可愛らしさに萌え死にしそうな心を奮い立たせ、

腰に手を当て仁王立ちスタイルよろしく、彼女に説教の言葉を浴びせる。

「今日は午後からドレス作るために、私の知り合いのお店に行くって

 言ってあったでしょうっ?!」

今10時。

今すぐ彼女をバスルームに突っ込んで。

徹夜で荒れた肌を私がお手入れするとして….。

編集部に寄って。

14時のアポに間に合うのって、ギリじゃないっ!

「えぇ~?ドレスなんて、いいよぉ。」

ふぁあ~とあくびを呑気にしながら座ったまま背伸びする。

「何言ってんのっ!」

キ~ッ!と叫びながら説教モード、全開よっ!

「いいっ?今まで年齢も、名前も、顔も非公開でやってきた

 売れっ子作家“夕凪”が!今回の映画化を受けて!

 その正体をお披露目するのよっ?!」

ああもう、なにポカンとした顔で私を見てんのよ!

「今を時めく天才売れっ子作家を、今や飛ぶ鳥を落とす勢いの

 カリスマデザイナー“ASAHINA”のドレスで華々しくお披露目したいのよっ!」

「天才売れっ子作家だなんて、言いすぎだよぉ~。恥ずかしい…。」

ちょっと顔を赤くして俯き、もじもじと部屋着をいじる姿、萌えるっ!

いや!そこじゃないだろ。

「映画!本の出版よりも、それはそれは大勢の人が関わってくるの!

 お金も!あなたはその映画の原作者なのよっ!」

ああダメ。ヒートアップしちゃう。

「売れっ子天才売れっ子作家とはいえ、まだまだこの世界では

 ひよっこ同然なのよ?分かってる?

 あなたが今まで自身のことを非公開にしていたことを明かす場に

 することで、話題性も上がるし。そんな時にちゃんとした衣装を身に着けて

 おかなかったら!関係者にも恥をかかせることになりかねないのよ?!」

…………………なにより組織的にもプラスになるし。

「本の売れ行きも良くなるの。次回作だって売れやすくなるわ。」


/261ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ