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TRUE COLORS  ~PURPLE~
第11章 “cherry blossom”
「いらっしゃ~い♡」

「あら、やだ。この子ったらお人形さんみたいにカワイイじゃないのさ!」

「いやぁ!あなたすっごく私のタイプ!さ、さ。早くこちらにどうぞ~♡」

店の扉を開けた途端、この熱烈歓迎状態に目を白黒させるサオリ。

私の腕に、自分の腕を絡め席に案内しようとする

ドラ声のバサバサつけまつ毛にそっと耳打ちする。

“part-time lover”の雅人の紹介で来た。ママに会いたいと。

バサバサつけまつ毛は、私の顔を見てニヤリと笑う。

「じゃあ、個室にご案内しなきゃね。

 ちょっと!お人形さんそっちじゃなくて個室にご案内よ!!」

とドラ声を張り上げる。

個室に通されて席に落ち着くと、

やっぱ私の横にはドラ声バサバサまつ毛が陣取る。

ガサツっぽく見えるけど、私の腕に腕を絡めたまま個室に案内していく中、

周りの若いコたちにてきぱき指示を出し。

個室に着いた頃にはそこのテーブルにはあらかたなものはしっかり用意されていた。

ドラ声バサバサはダイアナと言った。

ダイアナねぇ。

そのダイアナは私に水割りでいい?と聞いて手早く水割りのグラスを作って。

「お嬢さん、あなたは飲めるの?」

と他のおねえさまがたに揉みくちゃにされて、

キャッキャと笑うサオリにも声を掛ける。

「あの子はもうすぐハタチだけど。

立場上、アルコールは飲ませられないわ。ペリエでもあげてくれない?」

OKといい、近くのコにペリエを頼む。

ペリエを頼まれ出て行くコと入れ違いに、

出てったコの3倍はあろうかという巨漢の女装がやって来る。

「ようこそ。“cherry blossom”へ!」

と言いながら両手を広げ歓迎の意を表し、悠然とした笑みをその顔に浮かべる。
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