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短編集 一区間のラブストーリー
第11章 第十一話

「ごめん・・・イキそうだ」

挿入して10分足らずのことだった
情けないが男は終焉を迎えようとしていた。

「このまま・・・出して」

女は懇願した いや、それはまずいだろう。

避妊具を装着していないのだから。


いいの、私の中に欲しいの

女はそう言うと男の腰に脚を絡ませた

逃げれなくなった男は本能のままにそのまま射精した。

性交後、女はすぐさまに寝息をたてはじめた。

男もイチモツをシャワーで洗うと
女を抱きしめて眠りに落ちた。


朝、目覚めると女の姿はなかった。

テーブルの上に男の財布が無造作に投げ捨ててあった。

中身はカードだけを残して現金だけ抜き取られていた。

「やられたか・・・」

お詫びとばかりに彼女のパンティが置かれていた

どうやら洗ったというのはウソだったのだろう

女のシミと匂いが残ったままだった

『あの子はこれからも獲物の男を探しながら生きていくんだろうな』

男は女の下着の匂いを嗅ぎながら昨夜の情事を思い出しオナニーをした。


第十一話 完

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