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短編集 一区間のラブストーリー
第12章 第十二話

近場のファミレスにでも連れて行くのかと思いきや 彼は下宿の自分の部屋に招き入れた。

「すぐに暖かくしますね」

そう言ってファンヒーターのスイッチをONにした。
冷えた体に温風が心地よかった。

冷凍食品と安っぽいワインだったが、
意外と酔いがまわって恵美子は不覚にも寝入ってしまった。

どれぐらいの時間が経ったろうか
恵美子は胸をまさぐられる感触で目を覚ました。

恵美子が起きたのも気づかずに一心不乱に胸を揉んでいた。

女体に慣れていないのだろう、けっして上手という揉み方ではなかった。
でも、そのぎこちなさがかえって恵美子を感じさせた。

『気持ちいい…』

恵美子は彼が胸を揉みやすいように仰向けに体を移動させた。
途端、彼の動きが一瞬、ぴたりと止まった。

『うふふ…ビビっちゃって可愛い…』

恵美子はわざと寝息をたててあげた。
目覚めないとわかった彼は片手で胸をまさぐりながら 大胆にも恵美子の股間に手を伸ばしてきた。

そして恵美子に添い寝して身体を密着させてきた。

アルコールの臭いがする息を感じた次の瞬間、
恵美子は唇を奪われた。

だが恵美子に起きることを恐れてか、
軽いフレンチキスだけだった。

『ああん…舌を潜り込ませてくれたらいいのに…』

恵美子の身体は疼いていた。
女の秘所からは熱いマグマが噴出してトロトロになっていた。

恵美子の太ももに男の硬いモノが当たっていた。

興奮しているのだろう、ピクン、ピクンと跳ねていた。
男の手が恵美子の下着に潜り込んできて秘所にタッチした。

「あん…」
たまらずに声を漏らしてしまったが
興奮した彼は動きを制御できずに秘所に指を沈ませた。

「すげえ…ドロドロだ…」

彼が小声でつぶやいた…
その声で恵美子も我慢できずに起き上がった。

「あ!す、すいません!!!」

あわてて身体を離そうとする彼を押さえつけてすばやくズボンから男性自身を引き出した。

「いいの、ね…シよう」

恵美子は暴発しそうな男のモノを口に含んだ。

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