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抱き屋~禁断人妻と恋人会瀬
第17章 九谷柚葉 18歳⑤メス犬露出妻
 メス犬のように這いながら柚葉がようやく来客用の腰掛待合にたどり着いたのは、それから十分くらいのことだ。

 腰掛待合とは、杉皮で屋根を葺いた片流しの小屋で、三方にしか壁のない建物である。露地の景色が見れるように置いた腰掛に、屋根をつけたようなものと言えば良いだろうか。

「ほら、よく来たぞ。…ここまで来たら出させてやる。これが柚葉のトイレだ」

 と、佐伯は打ち水に使う木桶を腰掛の足元に置いた。

 柄杓で尻を打たれた柚葉はその木桶にまたがって立たされたが、腰が震えて膝が笑い、その場にへたり込みそうである。佐伯はその肩をしっかり抱いて、ふらつく柚葉を支えてやる。

「ああっ、もう限界でひゅ…バイブ抜いれえっ、苦ひいのおっ、うんち出させてくだひゃいい!…」

 限界まで追い詰められた柚葉は、呂律が回らない。いつもの淑やかさは跡形もない。汗で濡れた前髪が額に貼りつき、泣き腫らした顔は、真っ青に血の気が引いている。

 佐伯に向ける絶望的な眼差しは涙に濡れ、処刑される女囚のようだ。化粧でも演技でも出ない凄まじい女の色気に、佐伯は気圧されそうにすらなった。

「こんなところでクソぶちまけるなんて、お前はもう救いようのない変態だ、柚葉」

「いひーっ、はひいいっ!はいっ…柚葉は変態ですう!…尊敬するお祖父様が大事にしてるお庭でうんちしちゃうの…!でもっ、あううーっ、仕方ないんれすっ!自分でもどうしようもないんれすううっ…!」

 ぼろぼろと、柚葉は泣き出した。こんな可憐な美少女に取り憑いた変態性欲は、悪霊のようなものだ。

 本当は大事に愛を受けて、大切にされて育てられてしかるべきの淑やかな一人の令嬢を、変態アナルマゾのメス犬にまで、貶めてしまうのだから。一体何が彼女にそこまでさせてしまうのか。

 紛れもなく、その人間以下の扱いを、柚葉自身が望んだのだ。柚葉は佐伯に飼育されているのではない。この美少女の欲望の飼い主は、実はどこか人間の手では届かないどこかにいて、むごい変態調教を受けるよう操っているのではないか。
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