この作品は18歳未満閲覧禁止です
![](/image/skin/separater1.gif)
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
猫探偵の恋
第8章 消えたまりんと能力 by洋平
![](/image/mobi/1px_nocolor.gif)
俺の荒唐無稽な話を、
幸いなことに、
まりんは信じてくれた。
バンドやめて就職するから、
結婚したいって言ったら、
ダメだって言われたけど、
俺はバンドを続けるより、
まりんと結婚する方が人生にとって価値があると思っていた。
その日も愛し合って、
レポート提出の為に一度帰宅することにした。
まりんの家を出る時、
マロンが鳴いたけど、
「にゃー」としか聴こえなかったのは、
あまり気にしてなかった。
夕方、まりんの携帯に電話をしたけど、
「お客様のお掛けになった電話番号は現在使われておりません」というアナウンスが流れた。
メールも宛先不明で戻ってきてしまう。
どういうことだ?
そう思って、まりんのマンションに走って行ったら…
そこは更地になって囲まれていた。
えっ?
そんな馬鹿な。
今朝まで確かにあったのに!!
周りにヒトも居ないから、
ボス猫を探した。
いつもの路地裏に行くと、
定位置で寝ていた。
「おい!
まりんのマンションがなくなってるんだ。
どういうことか知ってる?」
ボス猫はゆっくりこちらを向いて、
「にゃー。にゃにゃん」と言った。
ん?
俺、猫の言葉が聴こえなくなってるのか?
「俺の言うこと、判るよな?
まりん、何処に行ったか知らないか?」
ボス猫は、気の毒そうな顔をすると、
生垣の中に消えてしまった。
幸いなことに、
まりんは信じてくれた。
バンドやめて就職するから、
結婚したいって言ったら、
ダメだって言われたけど、
俺はバンドを続けるより、
まりんと結婚する方が人生にとって価値があると思っていた。
その日も愛し合って、
レポート提出の為に一度帰宅することにした。
まりんの家を出る時、
マロンが鳴いたけど、
「にゃー」としか聴こえなかったのは、
あまり気にしてなかった。
夕方、まりんの携帯に電話をしたけど、
「お客様のお掛けになった電話番号は現在使われておりません」というアナウンスが流れた。
メールも宛先不明で戻ってきてしまう。
どういうことだ?
そう思って、まりんのマンションに走って行ったら…
そこは更地になって囲まれていた。
えっ?
そんな馬鹿な。
今朝まで確かにあったのに!!
周りにヒトも居ないから、
ボス猫を探した。
いつもの路地裏に行くと、
定位置で寝ていた。
「おい!
まりんのマンションがなくなってるんだ。
どういうことか知ってる?」
ボス猫はゆっくりこちらを向いて、
「にゃー。にゃにゃん」と言った。
ん?
俺、猫の言葉が聴こえなくなってるのか?
「俺の言うこと、判るよな?
まりん、何処に行ったか知らないか?」
ボス猫は、気の毒そうな顔をすると、
生垣の中に消えてしまった。
![](/image/skin/separater1.gif)
![](/image/skin/separater1.gif)