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陽炎日記
第4章 シスターいずみ
 胸を揉む手に力が籠る。これは愛撫ではなく折檻だ。
 乳房を力任せに握り潰される痛みに抵抗の意志がへし折られる。
 動かなくなったので左手の指を秘所に向かわせる。ポケットの布越しなので判り辛いがスカートの下はパンストとパンティのようだ。スカートの上からでは感じ取れなかった肌の柔らかさ温かさを堪能しながら移動していた指先が遂に目当ての場所に辿り着く。
 指の左右に太股を感じながら股を撫で上げる。
 「ヒッ!」
 堪えきれずに小さな悲鳴を上げ慌てて口を押さえる。
 「よかったな。今度は子供達に聞かれなかったみたいだぞ。」
 耳元で囁いてやると首が千切れんばかりの勢いでこちらを向く。
 シスターからは見えてないが俺の視界は彼女の顔で一杯だ。
 「だ、誰なの?」
 恐怖に震える声に小声で答える。
 「神様と悪魔。どっちだと思う?」
 無論正解は「影の極端に薄いただの人間」なのだがそんなのは選択肢に入ってない。
 「あ、悪魔。」
 まあそうなるよな。好色な神々がわんさと居るギリシャ神話とかじゃないんだ。キリスト教徒にとっての神が女性に性的悪戯するわけがない。消去法的に答えは悪魔となる。
 「どうかな?」
 喉奥でクックッと嗤いながら頬っぺたに舌を這わす。
 生暖かく柔らかで幅広い正体不明の物体が頬を這う生理的嫌悪感に自然と涙が零れるがそれすらも舐め取る。
 俺が最初に味わった体液はシスターいずみの汗でも愛液でもなく涙になった。
 そのまま舌先で肌を味わいながら頭巾から出た可愛い耳を舐めしゃぶる。
 「嫌!やめて!お願い!」
 「悪魔にやめてなんて言ったら益々喜んでやるに決まってるじゃないか。人の嫌がることをするのが悪魔なんだぜ?」
 耳孔に息を吹き掛け耳朶を甘噛みする。
 「・・・!」
 声にならない悲鳴を上げて一瞬身体が硬直し続いて瘧にかかったようにガタガタと震え出す。
 まいったな。このままでは倒れかねない。この際少々不自然に見えても仕方がない。シスターを引き摺る様にして近くに有ったベンチに移動させて座らせる。これで倒れられる心配はなくなったが悪戯もやり辛くなった。
 本当にこの修道服というのはやっかいだ。野暮ったいデザイン、厚手の生地、踝までのロングスカート。これらは修道女の操を守る為に考えられた鎧なのかもしれない。
 
 
 
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