この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
女流作家~君を愛すればこそ~
第13章 新たな愛の形

夫の着替えを持って桐子が所轄の警察署に行くと、
応接室で警官のジャージを借りて
虚ろな表情で夫の晃が
ソファにポツリと座っていた。

「あなた…無事だった?」
桐子が呼び掛けても
心ここにあらずといったように
晃は放心状態だった。

「とりあえず着替えてください」
下着を手渡しても
自分で着衣をしようともしないので
幼児に服を着せるように
桐子がパンツを履かせシャツを着せた。

ズボンとポロシャツを身につけると
ようやく落ち着いたのか
晃は桐子に抱きついた。

「もう大丈夫よ
彼女は逮捕されたから」

そう言いながら、
桐子は夫を抱きしめた。

頃合いをみて警察官が応接室にやって来た。

「いやあ~、今回はとんだ災難でしたね」

さて、城島節子について
被害届を出されますか?と
警察官は一枚の書類をテーブルの上に滑らせた。

「その事なんですが…」
虚ろな表情だった晃が
唇をキッと噛み締めながら
ポツリと話し始めた。

「被害届…出すのをやめようと思うんです」

「はあ?手錠までされて監禁されたというのに?」

警察官は納得いかないという顔で晃を見つめた。

「あなた…それでいいの?」

妻の桐子までも被害届は出すべきではないかと
夫を促した。

/145ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ