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キャンバスの華
第8章 別れ、そして新たな旅立ち

「残念じゃが、言われるとおり
これは岩のモノです・・・・
だが、長崎のオランダ医師なら
なんとかしてくれやもしれん」

紹介状を書くから
すぐに長崎へ往きなさいと医師は勧めた

「なんとかなるというのは
乳房を切り取るということなのでしょ?
そんなのは死ねと言われるより辛いです
それならば私は静かに死を待ちます」

まだ若い命を粗末にしてはいけないと諫められたが 華の決心は固かった。


外出から戻った華は
表情から暗さが消え、いつにもまして元気だった。

そしていつも以上に厳しく
次郎に絵の向上を促し始めた。

だが元気だったのは数日で
やがて華は食も細くなり、
寝床に伏せる日が多くなってきた。

華が伏せてしまっている以上、
次郎は必死に働いた


初めのうちは壁画の出来が悪いと言われ
賃金がもらえない時もあったが
数ヶ月後には値切られながらも
なんとか賃金をいただき
生計をたてれるまでになった。


だが、そのころには華の血色が非常に悪く、
透き通るような白い肌は
黄疸のせいで黄色くくすみ始めていた。

その日は朝から華の呼吸が荒く、
かなり辛そうだった。

次郎は大慌ててで蘭方医を往診させた。

「養生しか打つ手はないかと・・・」

診察を終えた医師は静かにそう言った。

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