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胡蝶の夢
第9章  華 



「俺に構うな……」



そう言って席を立った。


どうせ今夜の夕飯はもう無いのだ。


親父に「これ以上食事を与えるな」と命じられたのだろう。


食事を下げに来たメイドが扉を開けたまま、この惨事を見て困った顔をしている。


何か粗相をすれば罰を与えられる。


それがこの家の決まりなのだそうだ。



「直弥…」



圭が心配そうにこちらを見ている。


この家の中でコイツだけだ。


圭だけが俺を気遣う。


……それが苦痛だ。


最悪ならば、皆最悪であればいい。


それなのに、同じあの親父の息子として並べ比べられる立場にあるコイツだけが…。


コイツが『良い奴』であればあるほど、一層俺は惨めになる。










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