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胡蝶の夢
第1章  ピアノ 






左の耳朶を口に含む。


ピチャピチャと大袈裟に音を立て、彼女にそれを聞かせながら。



「あぁぁ……んっ…ふぅ…」



「いやらしい声…。さっきから仰け反りっぱなしだよ?」



割れ目から溢れ出た蜜を掬いとるようにして指を這わせた。


触れるか触れないかの刺激。



「はぁっ…」



悩ましい吐息が漏れた。



「もしかして今、もっと触って欲しいって思った?」



「そんなこと……」



「へぇ……ないんだ?」



「……」



「馬鹿正直だね、君。こんなにビチャビチャにして、卑猥に身体をくねらせて、口先だけの否定さえも出来ないなんてさぁ、…いやらしい…」



掬い上げたものを彼女のクリトリスに塗り付け、転がすように軽く引っ掻いた。



「あああぁぁんっ、痛いっ…」



彼女の足先がピンと緊張する。



「痛いじゃなくて、悦いでしょう?『悦い』って啼いてごらん」



今度はクリトリスを摘み、僅かに引っ張る。



「いやぁぁぁぁ……あぁっ…」






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