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ストーカー生徒と万引き先生 〜保健室の憧れの先生〜
第1章 新しい感情
「あっ…あっ…イクッ…」
声にならないような声と共にティッシュへと吹き出す白い精子、そして横に置かれたスマホでは校庭に向かって笑顔で手を振る白衣を着た先生の動画…

僕の名前は熊野大地、高校2年生で近所の公立高校に通っている。
恋人はいない、というか女子と話したこともほとんどない…
そんな僕でも今、恋をしている…お相手は保健室の樋口先生、あの動画の先生である。いつも白衣を羽織り、長く艶のある黒髪をひとつに束ねている。先生は男女問わず人気で、みんな先生を見かけては笑顔で挨拶をしている。僕は…声をかける勇気なんて持っていないけど…
そんな僕の日課は放課後に保健室から校庭にいる生徒に向かって手を振り挨拶をしている先生を眺める、そして写真を撮る、そして動画も…
その動画を持ち帰っては右手でいつも…
自分でもわかってます…これ、立派なストーカーですよね…

ある日曜日の午後、文房具の買うために家族連れやカップルで賑わうショッピングセンターに来ていた。人混みは苦手なので、真っ直ぐ文房具店に向かった。

店に入り、お目当ての棚を探しているとサラサラのキレイな長い黒髪の女性が目に入った。「もしかして…」と思い、違う角度から女性を見てみると…やっぱり!!樋口先生だった。ドキドキする気持ちとは裏腹にやっぱり声をかける勇気はなかった。そして無意識のうちにまた動画を撮り始めていた。

先生は少し人気の少ない通路に進んだ。そして何かを気にするように周りをキョロキョロしていた。そして棚にある商品を手に取り、そして、そして、その商品をそのまま先生の鞄に仕舞ってしまった。そしてまた周りをキョロキョロしながら出口の方へと歩き始めた。それを見た僕は驚きとそれ以上のショックでスマホを持ったまま動けなかった。
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