この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
大魔女の遺言~子作りしないと出られない部屋に閉じ込められて~
第3章 拒絶
「同情じゃねぇ。テネシーに滅茶苦茶怒りを感じてるだけだ! あの野郎……」

「でも、あなたもその一端を担っているのよ?」

「ど、どういうことだ⁉」

 怒りから一転、激しい動揺が声色から伝わってくる。
 本当は、言うべきではないと分かっている。しかし、伝えずにはいられなかった。

「その罰ゲームを提案したのが、あなたのことを好きな取り巻きの一人だから。あなたがいつも私に絡んでいるから、鬱陶しかったんですって」

「……そんな、俺の……せい? お前を傷つけた元凶は……俺……だったのか?」

「だからもう、私とは関わらないで。私は……卒業までの残り少ない学園生活を、静かに過ごしたいの」

「わる……かった」

「いいえ……私もごめんなさい。あなたが悪いわけじゃないのに……」

 サラサは微笑むと、レイに背を向けた。
 胸が苦しかった。だけど、

(ここまで言えば……レイだってもう私に近づかない。私だって――)

 彼が傍に来ると、心が乱れた。
 話しかけられると、動悸が止まらなかった。
 大好きな静けさが破られた苛立ちと一緒に、何故かそれを楽しむ矛盾した気持ちを持つ自分が大嫌いだった。
/89ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ