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空の記憶~あなたと私と彼、それから~
第14章 番外編第二話「潮騒の詩」 海辺の恋
 うつむいた亮平の眼に、水に洗われる白い素足、続いてあらわになったふくらはぎが映った。思わずカッとなり、亮平は身の内が火照るのを覚えた。娘の白い脚が眩しかった。
 解き流した娘の髪に一輪、百合の花が挿してある。髪飾りのつもりであろう、白い清楚な百合が黒髪によく映えていた。
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