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空の記憶~あなたと私と彼、それから~
第22章 番外編第四話【轍~わだち~】 
 晶が何も言えず再びうつむいていると、祖母の穏やかな声音が耳を打った。
「それで、どうするつもりなの」
「え―」
 晶は思わず返答の言葉に窮した。二人の間に短い沈黙が落ちた。囲炉裏の薪が勢いよく燃えている。燃え盛る紅い炎を見つめながら、祖母は言った。
「あなた自身はどうしたいの?」
 その言葉は、晶にとって思いもかけないものだった。晶は、はたと当惑した。
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