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空の記憶~あなたと私と彼、それから~
第22章 番外編第四話【轍~わだち~】 
 翌朝。晶は祖母と二人、浜辺に佇んでいた。
砂浜から臨む海はその場所によって微妙に蒼さが違う。緑がかっていたり、淡かったりと少しずつ色のトーンを変えながら、はるか彼方の水平線まで続く。水平線に近くなるにつれ、真っ青と言っても良いような色合いになり、水平線だけはくっきりとひときわ濃い藍色である。
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