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空の記憶~あなたと私と彼、それから~
第4章 第一話【空の記憶】~真実~ 
 乾いた砂を踏みしめる足音が聞こえたかと思うと、ふっと背後で止まった。幸がゆっくりと振り向く。
 亮平の手には一輪の白百合が握られていた。
「こんなところにいたのか」
 亮平の顔に安堵の表情がひろがる。幸は【良人】に微笑みかけた。
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